初心者に立ちはだかるクックパッドの壁

料理は嫌いじゃないけど腕前はずっと「下の上」のちーこです。

クックパッド、便利ですよね。私も見つけた当初、こんなに便利なサイトがあるのかと感激したのを覚えています。

当時はまだ料理を始めたばかりの超初心者。ゆで卵は水から茹でるのか熱湯から茹でるのかさえ知らない状態で、とりあえず腕前向上の手段としてNHKの「きょうの料理ビギナーズ」を毎日録画し、テキストを毎月購入しつつの修行の日々でした。

そんなある日、netでクックパッドに出会い早速登録。

ざっとサイト内を拝見するに、一般家庭の主婦が家にある普通の材料を元に、時短や栄養価、そして経費節約等を目標につくりあげた、ありとあらゆるレシピが載っているではありませんか。しかも、材料名からの逆引きもできる。す、素晴らしい!

書店で売られている料理本などでは、珍しい調味料や手に入りにくい食材を用いたレシピが載っていて、それはそれで美味しいのかもしれないけれど経済的にはどーなん?的なものも多々有りますが、クックパッドのレシピは、まさに私が求めていた実生活にマッチしたレシピばかりで、閲覧しているだけでもう有能ベテラン主婦になったような気に浸りましたよ、ええ(笑)

ですが。

この時点で私は一番重大なことを忘れていたのです。自分は料理の初心者であるということ。そしてクックパッドはお料理上手な方々が日々の中で生み出した自慢のレシピを披露する場であるということを。

つまりタイトルにある「立ちはだかる壁」とは…?

結論から言いましょう。クックパッドを120%楽しむには、まず最初に最低限の「料理の常識」が必要だったということです。

 

過去の失敗をもとに、ひとつだけ例を挙げるならば。

「○○に玉ねぎをスライスして乗せ、○○して○○するとできあがりです」とのレシピがあるとします。

この「玉ねぎをスライスして乗せる」という手段には、当然玉ねぎをスライスした後「水にさらして、その後適度に絞って水気を取る」という手順が含まれます。

ですが何も知らない私はそのまま乗せ、食べたところ、辛いわ苦いわ目が痛くて涙は出るわ(玉ねぎの汁で)ツユだくになるわで、最後まで食べきることが出来ませんでした。

これを姉に話したところ「玉ねぎスライスをそのまま食べるのは(一般的に)あんまり無いね~。だって辛いでしょ。なにか薬効成分を期待するのだったら別だけど」と大笑いされました。つまり「常識だよ、じょーしき」てことなんでしょう。

 

日々料理をし続けている方々にとっては、わざわざレシピとして書くほどですら無いことなのだと理解した私は、その後、野菜や魚、肉等の調理の常識をまず学んでから再びクックパッドに戻ってきたのでした。思えば数多くの料理用語も知らなかったので当然ですよね。

結局今日のエントリーで何が言いたいかと申しますと。人間、自分の実力や立ち位置を自覚することは大切だなという教訓でした。…料理レシピを見ただけで料理上手にはなれんのです。アタリマエですが。

 

最近はですね、煮魚が割りと上手に作れるようになって嬉しいちーこさんです。

牛蒡を隠し出汁としていれると美味しいンですよね。三切れくらい煮汁に入れて一緒に煮込むの。牛蒡自体も美味しい煮物になってくれるし。

…あ、そういえば。煮魚の「霜降り」という下ごしらえも最初は言葉の意味すらわかりませんでした。霜降りは牛肉じゃろ?てなもんでしたから。知らないって怖いわ~(笑)